空襲というのは恐ろしく悲しい思い出の空爆と言葉の有り様を違えてもその悲しみの響きは夜の色の深さのように変わることもなく警報の鳴り響く中線路沿いを隣の紘一郎君と手を繋ぎながら歩いている小学生の僕の歩く僕の頭の上を飛ぶ米軍の飛行機からの機銃掃射が目の前の線路の枕木の下の小石を跳ね上げそして紘一郎君は血を吐き耳はもげ僕の手と繋がっていない方のその小さな手指は飛散しそれから端正な紘一郎君の頭は弾け散りかつての紘一郎君はそのまま後ろへ倒れて手を繋いでいた僕も同じように倒れた僕は僕の横で肉塊と化した紘一郎君の手を握ったまま小便を垂れ流し固まったままの手を離すことも出来ずに漸く紘一郎君の手を離したのは警報が解除されたあと見ず知らずの工員さんによって。
夜空を見上げて石の割れる寒い空の音と阪急和装品売場にての店員の暴言「どうせこんなの付けて外出なんか出来ませんから」に怒心頭の女医のこころもち風邪気味の蒼白き生白い顔と首筋の襟足のそのまた艶めかしき事この上なくされども列車内での携帯電話操作に興醒甚だしく。
泰子は山形の山村の貧農の家に生まれる。初めての児に父親は大変喜んだ。彼は小作農であり周囲の農民と同じように農閑期には東京へ出稼ぎに出た。泰子が八歳の冬に父親は働いていたビル建設現場で落下してきた鉄骨の下になり同僚と供に死亡、労災も出ず同じ出稼ぎ労働者からの僅かばかりの志とそれよりも下回る雇い主からの見舞金が出たが貧しい小作農の失った稼ぎ手の代償としては全く意味を成さない小銭であった。泰子の母親は暫くは亡き夫の実家で義兄夫婦の世話になっていたが何時しか義兄と関係を持つこととなった。小さな山村のこと義兄と美しい泰子の母親との関係は村中に知れ渡り村で暮らすことが困難になり、母親は泰子を連れて村を出、ある漁村に辿り着き、運良く老婆の営む居酒屋にて住み込みで働くことになった。
例えば過剰に面白い事或いは面白がる自分自身の存在に固執するあまりに周囲より大いに孤立する事の日常としての顕在化につれて日がな一日登校もせず蒲団の中でぬくぬくと休日に欠席で遅れた学業を取り戻すなどと思いもよらぬ戯けた嘘妄想虚言垂れ流しつつ図書館で適当に借りてきた書籍意味も理解することなくだらだらと読み漁りそうしてのそのそと蒲団から這い出てカップラーメンとインスタントコーヒーを胃袋に流し込みワイドショーやら昼のドラマなんかだらだら眺めつつ日の西に傾きたるに副いつつ蒲団の横の本の山に添い寝しつつ気付けば夜。家人とは一方的な言葉のやり取り当方より何一つ発せられることのない会話ではない会話猥雑な空言に心ここにあらず。部屋の電気は薄暗く電源の入ったテレビは煩いので消音でチラチラとテレビの場面が展開すると僕の影も赤青黄緑紫と姦しいばかりの世界に嫌がおうにも気分は益々滅入るばかりでチラチラといらつくテレビはそのままに窓を開けて空を眺めると月影の空には十六夜の月と何かしらの気配感じて目を遣ると野良猫と目があってしまいこれは誠に申し訳なく。
神と我が血の色に染まりし雪の白と朱のコントラスト鮮やかに人心大地の色濃く長く死に纏わる諸般事イカれる程の煩雑さに泪も枯れる年の瀬の夕暮。
休日にわたり漫ろ歩く妙齢のあの日あの刻む見かけたX豆と云う名の長身の十代の舞妓の楚々とする事の決して存在しない殺意すら滲み出る起居振舞。
知らない。忘れた。
生麩饅頭の旨いこと殊に期間限定の黒豆の
眠り続けることの幸せと不幸せ
姿勢とか腰等。
一寸先の闇は常日頃すぐ足下に常にある闇
常夜燈に映る光と影と僕の爪先の調べと痺れ
足腰等
有態に言うとするならば僕の心の奥底に密やかに潜む保健所で大量虐殺された野良犬の哀しさへの哀悼の辞がしめやかに囁かれている時僕自身はやっぱり腹の底では『けっ、あほくさっ』って思っているわけなのです。『あほくさっ』って思いながらも僕はボロボロと泪を流し続けている訳で、その泪は嘘偽りの泪なのかというとそうではなくてやっぱり僕の腹の奥底で泣いている泪を流しつづけている僕の心の具現化であることはやっぱりこれも真実であるとしか言いようがないのですがそんなときはもう自分の捻じれ加減を思い知らされてあまりにも捻じれているそのありさまに自分自身でも本当に嫌になってしまうので『どうせ捻じれるのならば、もっともっと捻じってこの腐りきった心など捻じ切れてしまえっ』と思ったりすることもあるわけですがそうそう心は捻じ切れるわけではなくてまあ『捻じ切れてしまえッ』なんて思っているうちは勿論捻じ切れてしまうことなんかあり得ないわけですが。 長居公園なんか漫ろに散策したりして工事で掘り起こされた植え込みの土の中に弱りきったけっこう大きな蟾なんか見つけたりしてもどうしようもなくてこの寒空の中死に逝くしかない虚ろな瞳の蟾の一生とかに思いをはせても世の無常とか悟れる訳も無く泣く泣くその場を離れるでもなく空を飛ぶ鳶の画く円を見上げてまた漫ろ歩き。要は必要の無い僕自身の必要の無いことを再確認するための旅としての必要の無い一生。 あと、堂島。
はいはいごめんなさい、目糞鼻糞としての僕の早朝からの反吐出し三昧。
頑張りましたよ僕の右腕。
色々ありますがどうも基本がなっていない僕の今日この頃ですがそれは棚においておいて何かテレビとかでショートフィルムっぽいのとか近頃よく見かけるのですがこれはもう何故か不思議なことに僕にとっては本当につまらないのですし多分作者の意図するところは僕は解って居るつもりですがその着眼点自体が僕にとってはとてもつまらないのですしそうして誰の制作かというと吃驚することに石井克人様の作品だったりしてふうんなるほどこの人と僕とでは面白いと思うことが全く違うのだなあと思いましたがあんなに頻繁に拝見させ頂いている現状を鑑みると大凡おかしいのは僕の方だということになるのでしょうか石井克人様はプロモーションビデオとかの方がいいような気がしましたドラマとかましてや映画なんか全く駄目な感じが僕にはしました。格好いいとか凄いとかいうことと、面白い、ということは全く別のことだと思いますので。しかしながら前述させていただいたように僕にとっての面白い、ということも相当世間的なそれとは違っているのでしょうからどうでも良いのですし石井様がなさりたいことをなさりたいようになされば良いのでしょうね、きっと。
最後の親不知抜きました。
委細
自ずから何かをなさんとする事
腐敗と消極
怠惰
怠惰
松寿司
あーうー
五十嵐
与えられた真実の数は結実しない列挙された虚構の空間を走り回るだけの欠落した拍子木の鳴り響く深夜の町並みと僕ら自信のヘタレ加減と金魚鉢の鉢の中に流れ落ちる糞汁飲み干す飢えた野良犬の物置小屋での誰も知らない死
印度鮪よりも赤く赤く輝やかない閃かない煌めかないときめかないやるせない意地汚いしらばっくれない青天井の下で放り出される血塗れの糞
些か寒うございます
なんで?
いましがた揺れる心と、いましがた揺れる心を強く強く締め上げる見上げる月の君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕自身と息絶える君を優しく抱きしめる二度と動かない優しかった君をきつく抱きしめる二度と一寸たりとも動かない君をどれほど理解しているのか敗北してしまった僕にはわからないから少しかんがえてみようとふと長考することなんか出来る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の月の影の下の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の存在しない心と君の血まみれの首を抱きしめる強くぎしぎしと骨がきしむほどに二度と動かない君をどれほど理解しているのか何も理解していない僕にはわからないから少しかんがえてみる事さえ出来ない、ということに最近漸く気がついてふとそればかり考えていた冷たい雨の降る明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の穢れない心は君の糞まみれの首をどれほど愛しているのか僕にはわからないからやるせない犬の遠吠えこだまする明日の止まない雨の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の醜い心と君のギリシャ彫刻のように美しい首を鎖に繋いでズルズルとひきづって散歩する幼児と乳母車を噛み砕く山から下りてきた月の輪熊のように強くバキバキと抱きしめる僕は寒さと睡魔を左右に従えた黒衣の男が見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の年老いた山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿か写された合わせ鏡の奥に黒衣の笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからない僕ということということということということということということを強く抱きしめる僕は此の世の闇に潜む本当の寒さと睡魔ということをどれほど理解しているのか僕にはわからないから何処にも居ない君の乾涸らびた心と君の瑞々しい赤い首を強く抱きしめること、そればかり考えていた明日の夜の今此処にいる腐れ外道の僕ともう何処にも居ない赤貧乞食の君の心と君の骨張った首を棒っ切れでつつきまわす母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と小便垂らしながら走り去る犬と奇声をあげる自転車の子供と腐ったどぶ川みたいな銀色の時計を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということを見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということを散歩する幼児と乳母車を抱きしめる二度と動かない君をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を散歩する幼児と乳母車を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということをだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋のとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということということということということということということを見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということということということということを感じながら赤と白を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園を抱きしめる二度と動かない君を感じながら赤と白を押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計を強く抱きしめる僕は寒さと睡魔を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということを感じながら赤と白をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということを押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計を感じながら赤と白を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということを感じながら赤と白をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首ということということということを強く抱きしめる僕は寒さと睡魔をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を散歩する幼児と乳母車を強く強く締め上げる見上げる君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕と息絶える君を散歩する幼児と乳母車を強く強く締め上げる見上げる君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕と息絶える君をだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋のとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということを見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということを見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということということを感じながら赤と白を感じながら赤と白を感じながら赤と白をだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋のということということを押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計を押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということということということということということということということを抱きしめる二度と動かない君を感じながら赤と白を強く抱きしめる僕は寒さと睡魔を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということということをどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということを見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということということとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているとしていきていたけれどそれとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということをどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を感じながら赤と白を強く強く締め上げる見上げる君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕と息絶える君を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を強く強く締め上げる見上げる君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕と息絶える君をだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋のということを見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているとしていきていたけれどそれということということを押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を散歩する幼児と乳母車を感じながら赤と白を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくということをどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を感じながら赤と白を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということをどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写れた合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということを感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園を抱きしめる二度と動かない君を抱きしめる二度と動かない君を強く強く締め上げる見上げる君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕と息絶える君をどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首をだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋のということをどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考る筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心君の首を強く抱きしめる僕は寒さと睡魔を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園をだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋のということとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということということといましがた揺れる心を感じた便所の蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡なので公園を散歩する幼児と乳母車を押す母親らしき女性と植え込みに隠れる猫と走り去る犬と自転車の子供と時計を見つめる鄙びた石段の上の祭壇の上の山羊の首と焚かれた松明に群がる蠅の僕の似姿写し出された合わせ鏡の奥に笑う仮面の男と右手に握られた包丁既に先端は折れて取り替えた包丁とそれから軍用ナイフで先ず刺された太股と辺り一面の血の海僕は見てみない振りでもすることもできない見えているのに見えていない此処がどこだかわからない自分が一体どこから来てどこに行くのかわからないから今どこにいるのかもわからないぼくとしていきていたけれどそれってほんとうにいきているということということをどれほどりかいしているのかぼくにはわからないから少しかんがえてみようとふと長考して雷に打たれたように閃く天啓興る筈も無く此処にいる筈もなくそればかり考えていた明日の夜の今此処にいる僕ともう何処にも居ない君の心とそれから空から舞い降りてくる雪のちらほらと僕の瞼に舞い降りてくる君の柔らかな舌先がチロチロと艶めかしく包み込まれるような吸い込まれるような淫靡な感覚に酔う暇もなく僕の両手は君の首を強く強く締め上げる見上げる君の瞳はそれでも優しく噛み切られる僕と息絶える君を抱きしめる二度と動かない君を強く抱きしめる僕は寒さと睡魔を感じながら赤と白をだらだらと垂れ流しながら白く白く雪のように白い君と僕の肌の生臭い真っ暗な部屋の中で。