九官鳥の足下に光る何かに気がつかない九官鳥の足下の悪さ
猫と磁石
炎天下ではその欠片すら見えなかったのに、こうして中秋も過ぎて朝夕の冷え込みもひとしおでそうして日の沈むのもとてもはやくてあっという間に目の前は真っ暗、生きた心地もしないとは将にこのことかしら、とかとってもおいしい麻婆豆腐を食べながらにやにやしながら僕も君も何かまだ見もしない明日について色々と口にしながら麻婆豆腐を口にしながらそれから冷水から熱湯へとゆっくりと変わっていく鍋の中で泳ぐ金魚を見ながらにやにやと歯には葱、唇にはバターナイフ、そして、爪の間に挿入されるペーパーナイフをぐいっと一気に奥までそれから指先を梃子にして生爪を剥ぐのでとてもそんな気分ではないのです。
今日は水曜日、あれからずいぶんと日が経ったような気もしますがそれよりもずいぶん前から事は始まっていたというのに未だに何一つ取り決められることもなくそれから何一つ解決することもなくだらだらと時間だけが過ぎていきますそれだからこそあの人の口からは図らずも溜め息がぼろぼろとメロンパンのようにこぼれ落ちた思い出を拾い集めて穴の空いたズボンのポケットにいくら詰めてもまたこぼれ落ちていくばかりで。
やうやうとしてしろしめすひむかしのそらにたなびくくものいろのまがまがしきこと
何をもって此を是とするか。
その色に眩惑され、帆掛舟と煙草、それから一杯の熱い珈琲だけが饐えた小便臭い体臭の男の萎えた気力を無理矢理支えていた。人が人として脇目もふらずに勤しんでいたのは何なのかイカれた金色の頭も今や色褪せさして珍しくもなく可もなく不可もなく人気もない路地裏で時折暗闇の中から聞こえるのは草群に潜む秋の虫達。
反吐と僕と冷たくなった君の2人だけのおもしろパーティー。鼠が足下を駆け回り蛆がわくのは君の頭皮かしらそれとも僕の脳内かしら。
八頭八頭ペテン師に駆ける死にかけるペテン師白髪で窶れ果て哀れ人形焼首だけパクリと丸囓り。
わがいのちまさにここにさぶらわじといとこころうきおもいせといかでかはなのうろいゆくさまみはてるはてのたゆたうなみのまにうかぶすがたにあればこそものぐるおしけれ
心配しないでとか戯言ぬかしてる暇あるんだったら時給数百円だろうと何だろうと糞バイトでも何でもして稼いでこいこのデブ男とか悪態吐く暇あるんだったらそのたびごとに頷いたりしないからどうか安心してその水色の美しく閉じられた瞼の向こうの瞳に映る明日がその色の薫りにほんの少し咽せただけだから。
遠くに見えた饐えた豆腐の味はこれでもかと饐えた君の動かない体から日々酷くなる悪臭放ち滲み出した液体で変色した布団の白いシーツを通り抜け腐り落ち逝く蒼く美しき畳の目を数えて星空に浮かぶ畳の目を数えて。
たれというのはかれとちがうから?
それもやむなし
いまさらどうするつもりか
そして?
とはいえそれはあまりに
いやしかし
まったくこんなとでは
ひとのいのちのなんたるかを
さまざまな眩惑が
執着することもなく糞して寝ろ。苦、そしてネロ。
東洋人より西洋人の方が戦争が上手いって石原完爾様は申された、と言われるのですか?(あの時点で)
だるい。堕類。
双葉で上鰻重肝吸い鰻巻
それって馬鹿?
己の馬鹿さ加減に呆れ果てて他人を罵倒するばかり。
郵便配達のケツの穴に酷く辛くあたるのは止めて欲しい彼らが一体何をしたというのか。
終日陰々滅々
恫喝故に泣かずして命の糞とか良く言うよお前どうにもならない思いで生きることさえかなわない人々のことをほんの僅かでも考えてみればいいとかいい加減な気持ちで言うな
蛆虫死ね
死ね、とか言うな
イソフラボン、ってなんだかかわいい。かわいいからどうかしましたか?
焦燥激しく繰り返される戯言意味無く過ぎるばかりで
七階で。じんわりと旨い。
痺れるような思い出と鼓動を早める右肩と煙の中の命云々転生云々
再発?
ひらりとかわせど溝板踏み外し