200102

■迷い箸[20010201]

湯気だらけの1日

■夜の公園[20010202]

白い顔動かない手担架で運ばれて行く白い顔動かない手担架の揺れに合わせて揺れる白い手

■再三繰り返される追憶[20010203]

その例年よりずっと早く雪のしんしんと降る11月末の寒い日の午後9時頃、「すぐ帰りなさいっ」と狂人の様に喚き続ける共産党員の母親は息子の「そうだね」だの「誰がどこでやりますか」の言葉を聞くまではもう何がどうなったのか欲とは欲する事で有り世界の混沌としたこの苦しみは又、快楽で有り共産主義者であるが故の因果応報なのか悩みつづけたが何れ壊落に成る。一方で姉(当時20歳)は私立高校卒業後テレビゲーム製作者だった弟の印旛沼真治の部屋がそこに存在しつづける限り心の歪みは快楽と言う欲に手を出す事で有り靴の中で蒸れた靴下の中の足の香りとかに味を占めると麻薬と一緒で大欲に成る。尤も誤解を恐れずに言えば其の欲の始めは甘い誘いで有る。そこに部屋が存在したという事実や中の心に取り込む痕跡が普く人々の脳裏から消え去るまでは其れを逃がしたく無いとても結婚など隠したい為に出来はしない、故に殻を被ると言う事に成る。とまで当初は考えていたのだが、失礼ながら凡夫とはそこで近頃の少年は始めにこんな残虐な事件を何の躊躇も無く些細な欲から始まり記憶の隅に追い遣ってしまう事の出来る魔物と化していた訳ですから、あらゆる改変、そしてあらゆる改定はこの子をして、関わりになることを感じたままに死体と入浴しマスターベーションしたかのようなことを平気で口にする事が出来る。聞けば、同じ繰り返しだ欲に塗れた品性とは大欲を持って居る事で有り止めようのないもと思った、とか再び咥え人には取られたく無い煙草のまま平然とした口調で。その後、自分の事しか見え無い凡夫は独り占めしたいと言う性格でサンフランシスコで製作された身体に取り込んで仕舞ったら中中離しがたい愉快なアニメーションを見ながらソファに腰掛けたまま永遠の眠りについた。其れが故に外界とは歪みが生じて仕舞うので有る。

だから大欲を持って居る捜査関係の人々は350ml入りの牛乳瓶を片手にチョコパンを頬張りながら午後10時頃熊倉が印旛沼の家に行くのを確認した。この中身が漏れて仕舞う犯罪者どもの現在の引きこもり症候群は中が読み難い。其れを隠し持つ印旛沼の両親はAさんの為には外面を頑丈に塗り固め無いではっきり10時になったのにAさんが帰ったり書いたりしてますと嘘の供述を続け其れを隠さんが為にやがて破綻が来る事を解っていながら更なる嘘で塗り固めつづけたが、歌もドラムも、手元にある糞尿の香りのする下らない辞典ではわすかばかりの端金や適当な乞食の食い物と引き替えによく見知った子供たちの勢いのある内臓を引き釣り出す雑音となって狂気を益々増幅させた。其の結果、全裸にして上州田植え歌を謡い踊らせたり足首にライターのオイルをかけて塗り固められた嘘が再び油に火を注ぎ乙女の恋心に火をつけた。それはまるで一匹の首長竜が水面に全く音も立てずに首を出す様に警察が供述された造成地から掘り起こすと8人の男性の骨などが見つかった理由は印旛沼が知らず知らずのうちに海驢と性交渉を持ち子供が出来てしまい印旛沼は海驢に堕胎する様に懇願したが頑として聞き入れられなかったために朝な夕な新聞配達員を見ないケースと思い込んで公園の蒼テントに暮らす呼び捨てにされていた人々に対し謂れ無き暴力をふるうとはなんだと逆切れ甚だしくも殴りかかり海驢とその中の小さな命を無残にも奪い去った。と言葉をかけ近くの倉庫内に連れ込むと粘着質の態度を見せて体を寄せた。さて私の公認された黒光りする自慢の凶器ですが、あまりにもの悪臭の苦しさ余りこれらを丁寧に湯をかけ近くの倉庫内に連れ込むという態度を無知にも程があるといわれるほどの気に入ったという態度を警察に示す事が出来たにしても何も言わない信じて貰えるまでなんでもやりますとAさんが言うので恥ずかしさを忍んで裸になった。それには俺が遅刻したという推測も挙げられている。僕がまだ学生だったので外面を頑丈に塗り固め「私は君等のそういう態度にこそ」と言うや言わぬ間に暴走族が集まって来ているのである。それで早く家に帰りなさいと反対してしかしながら結局は無残にも東京湾に捨てることになったのだが、これがバレルと印旛沼に殴られるから当時38歳の男を警察が逆探知してつきとめた事を書かせ近くの荒川の放水路に連れ出し首にも電源コードが巻かれていた。「僕に乗らないと幸せになれないよ」それじゃ、実際心の改革が根本でありドラム缶の中に捨てようと思われる哀しみは門外不出としてまじめに黙々と働いていたらそれで赦されるというのか。ましてや。

■諦念[20010204]

追付かない。

■人類が臭い入門[20010205]

ジーンズの人とあの人が同じ名前だという事に今更ながら気付いて驚いてしまいました。たいした意味は無いのでしょうがそんなことに今という今まで気がつかなかった僕はこの年になって驚く事が出来た事自体に驚かざるを得ません。人生って楽しい。のか。

■刹那[20010206]

それにしてもぶつかってこられてしまいましたら其れは困るのですが日本のこの狭い状況を考えればどうなのか事情が今一つ明確ではないので何とも言いがたい。新潟。

■猫とぼくの撲殺ゲーム[20010207]

ネコは笑わない。僕はネコを見るとついつい頬が緩んでしまうのだけれども、でも、そんな僕を見つめるネコは笑わない。まったく警戒を解くことはない。その赦しがたい事実に苛立つ僕は苛立つ僕は苛立つ僕は苛立つ僕はネコを見て。

■迂闊[20010208]

いつまでも繰り返される強奪された人々の口には粘着テープが鼻の穴まで塞ぎきっていて思いもよらず窒息死。屠殺場へまわり行く世の小車や牛の心を誰が知って見る、って誰の詩でしたか?

■独りで踊りつづけるつもりなのでしょうか[20010209]

蓮葉の仮面で我が身を窶し如何ともしがたい現実に背を向けて拒否します。砂浜で見つかったあの日の思い出、心の穴の奥深くに仕舞い込んでいた白い君の欠片達は次から次へと煮えたぎった薬缶いっぱいの熱湯のように飛沫をたてて溢れ出てきますし上空で響く断続的な破裂音は不快感と異常なまでの下方修正された気圧を僕の頬に冷たい雨が流れ落ちてきます。

■極楽蓮[20010210]

森の奥深くで煮え切らない態度繰り返すばかりで僕と君の時間は揮発して行く薄荷のような香りがして何故だか奇妙にもすっきりした気分の僕の目からは泪がぼろぼろと零れ落ちてゆきます。そしてそれはどすぐろく濁りながら僕の足元に溜まりどんどん広がり僕は溺れ死んでそこには僕の腹の底のようにどすぐろい沼ができました。

お母さん、沼には蓮の華がとても綺麗に咲いています。

■息が詰まりそう[20010211]

いろんな事が一度におこって電話かけたり色々してばかりです。僕はそれでも君が僕を見詰めているその視線に耐えられず抉り取りたいという衝動はどうにか抑えてはいるものの一体何時までそんな事が続くのかとおもうのですが電話をした事がばれない様に教えてもらった通りに電話をわからないように破棄したけれどその破棄した場所はもうすっかり知られているけれどもそれを僕の口からいってしまったらそれは僕が破棄したという事があからさまになってしまうからそれは出来ない。根競べですね。僕はそうしてばかりいるけれどもじわじわと僕のまわりの扉が開かれるたびに僕の廻りの壁はどんどんと僕に近付いてきて僕と僕のいる部屋の壁との間はどんどんと縮まってくるばかりですから僕は壁を見るのが嫌なのでずっと俯いたままで居るのですがしかしそれは部屋がどんどん狭くなってきているのですからもうどうしようもなく暑くて暑くてこうして黙っていても流れ出る汗は止まりません。止まらない汗、眠れない日々、まるで真夏のように息苦しい冬の日の事でした。

■猫と鉄鯨[20010212]

得体の知れぬぴんと張った髭と尻尾に裏打ちされた虚栄心は僕らの鼓膜を突き破り流れ出す血は逆流し鼻から流れ落ちる内耳の傷痕は今も深く胴体部と後部に深く刻まれ僅か5分で鼻から流れ出した血液は南の海の色のように青く鮮やかに澄み渡り空一杯に広がる雲の無い青空の合せ鏡のようで深夜に聞こえない音に二つの層に分けられた皆の気持は自分から発する言葉ではなくて皆の言葉を只聞いていただけなのでよくひとからは『聞き上手』なんて言われるけれどもそれはとりもなおさず僕の『説明下手』のことを実にいやらしく軽く古の都人の口調でネチネチとしたニュアンスの嫌味そのものなのだからぼうっとしているばかりでは結局とりもなおさず結論としてはそれじゃあその手順としては全く駄目だったという事です。貴方達が口先だけで言っている『遺憾』とかってそれ、謝罪のつもり?しかしそれにしても一緒にいた他所の皆は一体何者だったのか一体誰が握り誰が何をしていたのかなんていや別に開き直るという訳ではないのですがそんなこと説明できる訳無いじゃないですか僕らは君たちと違って『大人の』嫌な臭くて複雑さを持った毎日このネクタイでぎゅっと自分自身の首をきつく締めていないと口から臭い反吐が溢れ出て止まらないような世界に生きてそしてこれからも生きていくのだから死んでいくために色々とそう簡単にはいかない面倒な事だらけなんですよ。まあその複雑さの原因なんて結局僕らの勝手などうでもいいような利潤追求によるものなんですがそれはそれとして適当にうだうだとやっておけばそのうちそんな事も忘れるでしょうからみたいな無責任極まりない態度で調査調査調査中だっていってるばかりで半年後とか一年後とか、そんな感じで、多分。それは非道い。ほら僕だって子供の頃の嫌な事はまあそれは少しは覚えていたりもうどうしようもなく鮮明なほど胴体部と後部に深く刻まれた傷なんか合ったりする訳ですが尻尾なんてほらもうこんなに毛が抜け落ちちゃっててそのとき彼はグリーンの上に居たりしたみたいですがそれはさておき嫌な事はまあどんどん忘れていく訳ですよ寝て起きたらそれはもう新しい世界だから僕なんか特にほら叩かれっぱなしだし馬鹿でヘタレだから。で、そんな嫌な事は一晩寝たら忘れるって言うけど全く事が進展しない悶々とした遣る瀬無い焦燥感だけが溢れかえる心を抱えたままに暗い夜の帳が下りていくに従って漸く寝静まった真っ暗な冷たい水の部屋の中で僕はそれでも暗いのはつらいなあと上の方はまだ随分あったかいみたいだけれどもこんな底の方はまだまだ冷たくて冷たい所と暖かい所は層が出来てたりするので、さむいさむい、って叫んでみても僕らの声は上の方までは届かないみたいですさみしい事だけれども僕は寒くて足が千切れそうなぐらい寒くて夜も随分遅くてあんまり寒いので既に暖簾を下ろした暖かそうな居酒屋の前でみゃーみゃーと鳴いてみたら店の奥からちょっと恐い感じのおじさんが出てきたけれども、ねこちゃん、余りものでよかったらどうぞ、ってしゃがみながら目を細めてそりゃあまさにこれぞ猫撫で声って具合で少し開いた扉の隙間からタッパーに入った残飯を呉れたんだ。残飯って言っても刺身やらフライやら色々有って結構なもんだっから僕もごろごろ喉を鳴らしながらおいしく食べてたんだけどそんな頃もあったなあなんて思い出なんだけどその頃は僕もまだ仔どもで汚くなかったからね。今じゃ汚くて病気やらで毛は抜けるやら目脂で右目は開かないやら鳴き声だって気持ちの悪いだみ声だからもうすっかり自分から鳴く事も無くて耳を欹てるばかりで殆ど構ってくれる人も居ないからあの時自由が無くなる事を恐れて妙にびびったりしないであの居酒屋のなかに住み付いておけばよかったよでもそしたら今みたいな自由はなくなるからもしそうだったらきっとあの時自由に暮らす事を選んでおけばよかった、なんて思っているんだろうね。しかし寒いね。まあもうすぐ春になるだろうけれど。でもこんな寒い日が続くと本当にもう少し世の中の皆が暖かくてもいいのに、なんてちょっと悲観論者的になっちゃうけど少し日差しの暖かい日に公園のベンチの上でうとうとすれば起きた時にはいろんなとてつもなく辛くて嫌な事もきれいに忘れられるかなあ。でもね、本当にそれって、忘れちゃっていいのかなあ。

■靴屋とエロスと柔らかな岩肌と。[20010213]

石ころをありがたがって詣でていた僕らはもうこんなところまで来ていますが何か変わりましたか?何も変わりませんね。むしろひどくなったような気すらしますがそれはそうと意外に少ないとか言ってもその数の組み合わせは凄く膨大なものになるので、一つ増えただけで凄い違いなんですがそれでも少ないのでしょうか。知識が足らない僕にはどう考えて良いのやらさっぱりわかりません。教えて欲しいような欲しくないような。

■カ、やっぱりやめて、[20010214]

空は青く。
虹は見えないので、
日陰で笑い、
それから、
足の裏も痺れて、
麻痺。
僕は本当に馬鹿です。

■お大事に[20010215]

僕は大丈夫でしたが。

■[20010216]

上から溢れ出ました。もうやめたほうがいいのでしょうか。

■[20010217]

今度は下から。もうやめたほうがいいのでしょうか。

■[20010218]

脱力感。もうやめたほうがいいのでしょうか。

■ゼリー。[20010219]

「はー、サブカルってなんスか?サブくって軽い内容?ようはくだらないって事ですか?ククク」とか言う人へ。ゼリーを食べてみてください。それはそれとして。もうやめたほうがいいのでしょうか。

■[20010220]

節操の無い癇癪に怯えたり宥めたりすかしたり。もうやめたほうがいいのでしょうか。

■[20010221]

あーうーいーどうしよう。とりあえず三日後どうなのか。で。

■[20010222]

寝坊して霧も出るぎりぎりの時間。

■[20010223]

雪も降る寒い空の下。

■[20010224]

華の色は風吹く中の砂の色のようで涙も涸れるまで。

■妖精[20010225]

森の中を、撥ねる小枝をかきわけつつ、進むと、やがて清流が見える。清流が見えるけれどもそれは行き止まりになった崖っ淵の遥か下、崖と崖に挟まれた峡谷に流れる清流。川上から川下へ。川下からは明らかな瀑布の轟音が腹の底まで響き渡り。落ちる小鹿、叫ぶ夾竹桃、煮汁に浮かぶ灰汁のように捨て去られるべき存在は目には見えないもの。

■ハゲ胆[20010226]

ハゲというのはカワハギの事です。旨い。食べた後はとっとと後片付けをしておかないと臭い。

■スキヤキ2001[20010227]

食い過ぎました。味のしみこんだ葱も旨い。

■月の終わりに。[20010228]

月の光をあびて、そして目を閉じて、本当は目を閉じていない。閉じたふりをして。
寝言は聞こえないふりをしました。
日の光は見えないふりをしました。
言葉は何も語らない。


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